2025/05/05

Taiwan Today

外交

iTaiwanの無線通信速度とホットスポットカバー率を高めよ

2017/04/10
iTaiwanのホットスポットはいたるところに。写真は在来線・台湾鉄道の板橋駅構内のカウンター。(交通部台湾鉄路管理局サイトより)
行政院(内閣)は、無料WiFiサービス・iTaiwanの通信速度とホットスポットのカバー率向上に取り組んでおり、今年8月に台湾北部・台北市でユニバーシアード夏季大会が開かれるまでに、台湾高速鉄道の全区間でWiFiサービスを提供することをWiFiサービスの新たなマイルストーンにしようとしている。
 
人々がより迅速なインターネットサービスを享受できるよう、政府は空港、高速道路のサービスエリア、国家風景エリア、ビジターセンター、博物館、図書館、展示ホール、公立病院、十大ナイトマーケットなど、大勢の人が集まる区域及び公共交通機関を優先して、iTaiwanのサービス普及に努める。バックボーンネットワークのバンド幅は従来の20Mbpsから100Mbps以上に向上、1人のユーザーの通信速度も平均で1Mbpsから5Mbpsへと強化される。これにより台湾の人たちと海外からの旅行者が手軽に無線WiFiサービスを利用できるようにし、台湾における情報通信インフラの整備ぶりを世界に示す。
 
世界銀行の2016年度版世界開発報告によると、ブロードバンドの普及率が10%上がれば、GDPは約1.21%増加する。政府が推進する「デジタル国家・イノベーション経済発展計画」では、「ブロードバンドの人権における先進国になること」がビジョンの一つとして掲げられており、重要な公共施設や公共交通機関に無料で使用できるネット環境を整備することで、人々が多元的かつ安全なブロードバンドネットワークを利用できるようにする。今年8月には2017年ユニバーシアード夏季大会、9月には世界情報科技大会(World Congress on Information Technology, WCIT)が台湾で開催される。重要な公共施設と公共交通機関でのiTaiwanサービスを拡大することで、台湾の人たちと海外からの旅行者の生活利便性、並びに中華民国(台湾)の「ハイテク国家」としての国際的なイメージを高めるのである。
 
iTaiwan WiFiサービスのホットスポットは現在、1万136カ所。利用可能な地点はへき地や離島にまで及び、幅広いカバー範囲、並びに都市と地方のバランスのとれた発展を重視している。現在の登録者数は413万人。累計使用者数は延べ2億1,000万人を上回り、海外からの旅行者の利用も延べ73万人あまりに達している。米国のCNNとイギリスのデイリー・テレグラフなど外国のメディアも、台湾が世界で最初に、観光客に対して大規模な無料WiFiサービスを提供したことを高く評価している。
 
行政院の各省庁と行政院所属の各レベルの政府機関は2011年10月7日より、各地の一部政府機関の室内公共スペースに5,000個あまりのWiFiホットスポットを設け、台湾の人たちに無料の無線インターネットという基本的な情報サービスを提供している。こうした無料の無線インターネットサービスをiTaiwan(愛台湾)と称している。
 

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